ご挨拶

Greeting

院長からのご挨拶

初めまして、院長の宮崎雄幸です。この度、当院では腎臓内科の診療を開始し、クリニックの名称を宮崎リハビリテーション医院からみやざき腎臓内科・リハビリクリニックへと変更し、クリニックが新しく生まれ変わりました。みなさんは慢性腎臓病というのを聞いたことがあるでしょうか。慢性腎臓病というのは、文字通り腎臓の機能が慢性的に低下した状態ですが、自覚症状がほとんどなく自分には関係がない病気と思ってしまいがちです。しかし2024年の慢性腎臓病の推計患者数は2005年の慢性腎臓病推計患者数1,330万人(8人に1人)から大幅に増加し、全国に2,000万人いると言われています。実に「成人の5人に1人」の割合であり、もはや新たな国民病と言っても過言ではありません。特に高齢者では慢性腎臓病有病率が高いといわれており、初期の段階では自覚症状がないのが慢性腎臓病の怖いところで、患者を増加させている原因でもあります。そして放っておくとどんどん進行して、透析療法や腎臓移植を行わなければならない可能性があります。慢性腎臓病の原因としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の存在が発症リスクを高めます。そして、生活習慣病の背景には、肥満、運動不足、喫煙、ストレス、多量の飲酒などがよく言われています。早期発見・診断のためには、まずは健診を受けることです。そして尿検査や血液検査において蛋白尿の存在、腎機能低下を指摘された場合には、すぐに腎臓内科専門外来を受診する事だと思います。当院でも定期健診やたんぱく尿外来、慢性腎臓病外来を設けていますので、みなさんお気軽にご相談ください。腎機能悪化が進行して透析導入になられた方に関しては、現在当院では腹膜透析の方の外来管理を行っています。また在宅療養支援診療所の指定を受けており、通院困難になった方には訪問診療にて管理しています。機関病院、訪問看護ステーションと連携しながら、在宅にて腹膜透析の管理を行うことが可能です。また当院には腹膜透析認定指導看護師も10人以上在籍しております。血液透析施設に関しても、現クリニック隣に2027年よりオープン予定であり、在宅扱いの介護施設も併設していますので、週3回の通院が困難になった方や、機関病院退院後で自宅での生活が難しく、リハビリが必要な血液透析患者様の受け入れ先になれればと思っております。高齢化が進む現在の社会において、通院困難というのが一つの社会問題となっているかと思います。当院ではこの問題を解消するため、ご自宅で過ごしたい方には訪問診療や外来送迎、自宅での生活が厳しくなった場合には介護施設での受け入れ、透析方法に関しても腹膜透析、血液透析含めて、あらゆる選択肢を患者様に提供し、個々人の生活スタイルにあった治療法を患者様と一緒に考えていければと思っております。みなさま、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

院 長 宮崎 雄幸

血液透析施設の特徴としては、外来無料送迎、在宅扱いの介護施設併設、リハビリ施設併設の3つがあります。そのため、週3回の通院が困難になった方や、基幹病院退院後、自宅での生活が難しくリハビリが必要な血液透析患者様の受け入れ先になれればと思っております。在宅扱いの介護施設であるため、期限なく入所できる点もメリットとして挙げられます。そして、このような血液透析施設を構えた上で、保存期の慢性腎臓病、血液透析の方、腹膜透析の方を含めた腎臓のトータルケアを目指しています。